

高校1年生 / 室内楽研究部 ヴァイオリン
両見 清正

中学3年生 / 室内楽研究部 ピアノ
田上 竜輝
先輩後輩というより、音楽をともに作る仲間として、互いの音楽を認め合い、率直に意見を交わせる両見くん(高1)と田上くん(中3)。ヴァイオリンとピアノで共演する二人に、自由な練習スタイルや個性豊かな仲間との活動など、室内楽研究部の魅力を語ってもらいました。
終始和やかな雰囲気のインタビューでした
ペアを組んで2、3年。先輩後輩の壁を超えた関係
二人がペアを組んでどのくらいになるのですか。
田上
僕たちがペアを組む前は、今大学1年生の先輩が両見くんの伴奏をしていたんです。その先輩が高3で引退したタイミングで僕が加わったので、だいたい2、3年になりますね。
学年としては先輩後輩の関係にありますが、お互いをどう思っていますか。
田上
そんなに先輩後輩という感じはないですね。僕が中1の頃は結構まじめな雰囲気でやっていたんですが、今は先輩との距離がぐっと近くなったなと感じます。先輩だからと気を遣いすぎることもなく、音楽をやっていく上で邪魔になるものが何もないんです。
両見
音楽は一人で演奏することもありますが、全体練習ではみんなで一つのものを作り上げていきます。いいものを作るためには、お互い意見を出し合うことが大切です。それが先輩後輩関係なく言い合えるからこそ、いい音楽が作れるんじゃないかなと思います。
先輩後輩関係なく言い合える人間関係が良い音楽を作る
「弾きたいときに弾く」自主性を重んじる練習スタイル
週2回の部活動では、個人練習と全体練習をどのように行っているのですか。
田上
部活では基本的に全体練習を大切にしています。個人練習は部活内でもやりますが、基本的には家で練習することが多いです。その成果を部活で合わせていく形ですね。
両見
僕は個人練習は「やりたいときにやる」というスタイルです。演奏会のプログラムはみんなでやりたい曲を決めて、それが決まったら、先生から指示されるのではなく自分で練習内容を決めて取り組んでいます。
室内楽研究部では家庭での練習もあるとのこと。勉強との両立はどうされていますか。
田上
僕は音楽を優先しています。勉強は進級できる程度できていればいいかなと(笑)ただ、本当に悪い成績を取ってもダメですし、演奏会でボロボロになってもダメなので、いいバランスを取らないといけません。正直なところ、試験前でもずっと楽器を弾いていました。
ただ、期末試験で補習になってしまうと、演奏会の日程と丸被りになってしまうんですよ。それで焦らないように、逆に勉強も頑張っています(笑)
両見
僕が選んだ曲はある程度知っているものが多いですし、他の人からもらう曲も前日の夜にやれば弾けるので、自宅練習にそこまで時間を割かれることはないですね。
部活と勉強のバランスを経験から学んでいきます
少人数だからこそ生まれる、色とりどりの音楽
室内楽研究部の魅力はどんなところですか。
田上
室内楽研究部は人数が少ないんです。でも、みんなそれぞれ個性を持っていて、少数精鋭というか。演奏会でもさまざまな曲を演奏するので、いろんな音楽ができるのが魅力だと思います。個性があってもいい演奏でなければ意味がないと思うんですが、それぞれの色がうまく活かされていて、演奏会になるといいバランスが取れている感じがします。
楽器のプレイがめちゃくちゃ正確な人、しっかり弾く人、超情熱的に弾く人、見せる音楽を弾く人――本当にいろんなタイプの人がいます。演奏会って全部が単調だと飽きてしまうんですが、いろんなタイプの音楽が聴けるのが室内楽研究部です。だから演奏会に来てもらっても飽きないと思います。
両見
聴いてくれる人を楽しませることも大事ですが、僕はやっぱり自分が納得する音楽を目指したいと思っています。基礎的な部分はもちろん、細かい技術的な部分もしっかり練習して、自分が納得のいく音楽を目指しています。
また、演奏する人が主役として大事なのはもちろんですが、部活動としてはサポートも同じくらい大事だと感じています。演奏を聴いて助言をしたり、譜めくりを手伝ったり――部員みんなで協力し合っているのが、この部活の一番の魅力だと思います。
個性豊かなメンバーが多い中で、田上くんから見て両見くんはどんなタイプなのでしょうか。
田上
両見くんはめちゃくちゃ正確に弾く一面もありつつ、すごく優雅に弾くところもあります。僕からするとオールラウンダーという感じですね。
逆に、両見くんから見た田上くんはいかがですか。
両見
技術もありつつ正確に弾ける人ですが、音の出し方が独特だと感じます。ピアノを弾く人にもいろんな弾き方がありますが、他の先輩たちと比べても違いを感じますね。
心が震えた、忘れられない演奏会の記憶
印象に残っている演奏会や思い出があれば教えてください。
両見
ポジティブな意味で印象に残っているのは、やはり最初の演奏会です。中学1年生のときに初めて出演した演奏会では、自分自身2年ぶりくらいにヴァイオリンを触った状態で、まだ音符もろくに読めない中、技術を学びながらやり切ったことは本当によかったと思っています。
田上
2025年の文化祭では、僕たち二人で1日2曲ずつ演奏したんです。それが結構よくできたなと思っています。「マズルカ」というポーランドの曲で、2曲セットになっているものだったのですが、演奏していて楽しかったですね。
両見
あれは本当に、自分が今までやってきた中で一番よかったと思える演奏でした。大成功でしたね。自分の心が高鳴って、「すごく上手くいっている」という感覚があって、いつもと音の出方や表現が違うなと感じました。
目標はヴァイオリン協奏曲。かっこよさを追い求めて
これからの目標を教えてください。
田上
2027年は、二人でヴァイオリン協奏曲に挑戦しようと思っています。今回、動画で演奏している曲が、もともとの目標だった曲でもあったので、早めに次の目標を立てました。この調子でいけるんじゃないかと思っています。
両見
演奏会に足を運んでもらったときに「この人かっこいいな」と思ってもらいたいんです。かっこよく見えるということは、それだけ難しい曲に挑戦しているということ。曲を知らない人が聴いても、かっこよく感じてもらえるような演奏を目指したいですね。
まあ、今のところは、それが今の目標かな(笑)
田上
今のところは(笑)
取材時に両見くんと田上くんの二人の演奏を撮影しました。ぜひご視聴ください。
演奏:Vn. 両見 清正(高1)Pf. 田上 竜輝(中3)
曲:スケルツォ・タランテラ
作曲:ヴィエニャフスキ


