暁星学園に入学してから4度目の春を迎えようとしています。中高一貫校だということもあり、大きな区切りの時に直面している実感はなかなか湧きませんが、確かな時の経過を感じます。
私の暁星中学校で過ごした3年間の中で最も印象的な思い出は、フランス語部の先輩たちとの日々です。
私がこの学校を志望した理由は、父が仕事の影響から転勤族であり、フランス語圏に長いこと身を置いてい たからです。転勤に伴う移動が原因で長期にわたって同じ人と付き合う経験に乏しく、中学入学以前から友 達との関わり方などで悩むことが多い毎日でした。入学してからも思うような人間関係の構築は実現できな いことがほとんどで、時には暁星の雰囲気に馴染めないようにも感じたこともありました。
そんな中、他者と関わるとき足掛かりとなってくれたのがフランス語でした。入学してすぐのオリエンテ ーションで聞いたフランス語部の存在に惹かれたのです。話をしていたのは、当時高校1年生だった部長 で、たった3つしか違わないとは思えないほど、落ち着いていて頼もしい方でした。中学で入部していたの はわずか私一人でしたが、とても温かく迎えてくれました。暁星幼稚園の校庭でとりとめのない話をしなが らフランス発祥の球技であるペタンクの練習を重ねた毎日や、気を張りすぎずいつも通り楽しもうと言って 臨んだ大会は、暁星にまだ慣れることのできていなかった自分にはかけがえのない居場所でした。
私の例は少し極端ですが、暁星学園は自分自身の長所と短所をみつめ成長できる場所だと感じています。 ここでしかできない体験や成長が沢山あり、3年もの年月が経過した今ではかけがえのない思い出に溢れて います。 最後に、カトリックのミッションスクールである暁星では、「隣人愛」の精神をよく説かれます。十人十 色、多様な個性や才能をもった生徒の集まるこの学校で、自分と他者を愛し尊重することが出来る人となれ るように、この学校で学びなおしているフランス語とともに高校での3年間邁進していきたいです。中学入 学当時、私を温かく迎えてくださった先輩たちは今年を以て暁星高校を卒業されました。その卒業式の日に 後輩として送り出そうと会いに行ったのですが、逆に応援の言葉をかけられてしまいました。残り3年で彼 らに追いつけるとは到底思えません。しかし、隣人愛の精神と彼らとの思い出を胸に、先輩方のような愛に 溢れた高校生になれるよう精進します。(中3 K.K)

