暁星中学校では毎年、秋になると3年生は広島と京都に研修旅行に行きます。本来は中学1年生の時も宿泊行事が予定されていたのですがコロナ禍で中止になったため、今回の研修旅行が学年全体で一緒に行く初めての宿泊行事となりました。
初日の朝、集合場所である東京駅に集まり、新幹線で広島に向かいます。車内では友達がカードゲームなど暇つぶしできるものを持ってきて大いに盛り上がっていましたが、僕はこの研修旅行が楽しみで、前日に全く眠れず睡眠不足のため車内で寝ていました。
広島駅に着くとすぐに広島平和記念博物館へ行きました。実際に見てみると改めて原爆の破壊力、悲惨さを思い知りました。特に印象に残ったのが原爆の被害を受けた人達の写真です。写真の中には火傷を全身に負って皮膚がただれている姿もありました。それを見てとても気持ちが暗くなり悲しくなるとともに、核兵器の恐ろしさを痛感しました。また、平和資料館では多くの外国人の人達が熱心に展示をみていたのが印象的でした。この資料館で見たこと、聞いたことが世界の人たちに伝わっていくと良いと思います。今年5月に行われた広島サミットでは、核廃絶を世界に向けて発信するという目的がありました。自国の防衛を理由に核保有を正当化する国はまだまだあります。そのため、今の時点では完全なる核廃絶は難しいかもしれませんが、広島の原爆被害を正しく世界に伝えていくことは、核廃絶を促していくためにもとても大事なことだと思いました。
2日目、朝食を食べた後に中国新聞社に行き、語り部の朴さんから原爆の実体験を聞きました。朴さんから話を聞いて驚いたことは、太平洋戦争が終わり既に70年以上経っているにも関わらず、原爆が落ちた日のことを、まるで昨日のことのように鮮明に憶えていることです。朴さんは自宅で被爆したそうですが、被爆した人々は喉が渇き水を求めて彷徨っていたそうです。全身に火傷を負った人が水を飲むと再出血をして死んでしまうこともあるそうですが、水を飲んで苦しんで亡くなってしまう人達を助けることができず、辛かったと話していました。私は生まれて初めて被爆者の方の体験談を聞きましたが、原爆被害の悲惨さ・恐ろしさを改めて感じました。また、私が一番印象に残っているのは、「今ある平和は戦争でのたくさんの犠牲との引き換えにあるので、この平和を後世の人が守り続けて欲しい」と話されていたことです。平和を守り続けていくことは、次の世代である私たちの使命であると感じました。
その後、班毎に自由行動になったので、私たちの班は電車に乗り、フェリーに乗り継いで、宮島にある厳島神社に行きました。私たちが到着した時は、ちょうど満潮の時間だったので、海に浮かぶ朱色の大鳥居や大きな社殿がとても綺麗でした。ここまできた甲斐があったと満足しました。また、神社の沿道には商店街があったので、宮島名物である紅葉まんじゅうと牡蠣を食べました。とても美味しかったです。最後にお土産を買い、宮島を後にしました。(中3 T・I)
4日目、この日は朝から京都で班ごとに自由行動でした。最初に伏見稲荷大社に行きました。千本鳥居を通って、一時間近くかけて頂上まで登りました。伏見稲荷の千本鳥居は見ごたがあり、また頂上からの京都の景色も壮観です。その後、北野天満宮に向かいました。この神社は学問の神様として知られている菅原道真公を祀っています。自分も学力が上がることを願いながら参拝しました。そして最後に嵐山に行きました。着いてすぐ、昼食に京そばを食べました。とても美味しかったです。嵐山駅周辺にはいろんな店があり友達と和菓子など、食べ歩きをしました。帰る頃には京都中を回ったので足が痛くなってしまいました。京都の色々な場所に行くことができ、とても充実した一日でした。
5日目、東京に戻る前に建仁寺という禅寺に行き、座禅体験をしました。坐禅は自分にとって初めの体験だったのですが、私は足が柔軟ではないので座禅の姿勢は難しかったです。ちょっと辛かったです。その後、新幹線で東京に戻り5日間の修学旅行はあっという間に終了してしまいました。
最後に、今回の修学旅行は私たち中学3年生にとって初めての長期旅行だったのですが、5日間とても楽しく、充実した時間を過ごすことができました。また、普段の生活では見ることのできない友達たちの一面を知ることもでき、自分のクラスだけでなく学年全体の仲がさらに深まったと感じました。今回の研修旅行は自分にとってとてもよい経験であり、生涯忘れられない素晴らしい思い出となりました。(中3 T・I)



