入学と同時に、コロナ禍に入り私たちの暁星での生活は異例の幕開けでした。授業も満足に受けられず、昼食も友人と囲めない。暁星でサッカーをするという夢を胸に入学したのに、学校生活そのものが成り立たない日々でした。それでも多くの暁星小学校出身の人たちが積極的に話しかけてくれ、制限だらけの環境の中でも自然と輪の中に入れてもらえました。気づけば、短い時間でかけがえない仲間ができていました。
一年生の秋には部活が本格化し、先輩方と関わる機会も増えました。試合に出て活躍し、チームを勝利へ導く自分を思い描いていました。しかし現実は、想像通りにはいきません。6年間の半分以上、私は怪我によりプレーできませんでした。怪我と手術を繰り返すたびに理想との差に打ちのめされ、部活を辞めようと何度も思いましたが、それでも多くの友達が、そのたびに温かい言葉をかけ続けてくれました。怪我を繰り返す僕のことをチームメイトがどう見ていたかはわかりません。しかし、それでも寄り添っていてくれた彼らへの感謝は絶対に忘れません。
そして今、僕は怪我を繰り返したことを後悔していません。サッカーをできないことの辛さや、ピッチの外からチームに貢献する喜びなど多くのことを怪我している期間を通じて学べたからです。これらの貴重な経験を、これからの人生に必ず活かしていくつもりです。
部活以外の場面でも、暁星は僕に多くのものを与えてくれました。修学旅行では原爆がもたらした惨禍さや各地の歴史を、実体験を通して深く学べました。文化祭では友人たちと力を合わせ、一つの大きなものを作り上げる達成感を味わうことができました。さらに生徒会行事では暁星の歴史を伝える劇に出演し、他学年や先生方と協力する喜びを知りました。
僕の暁星での6年は、多くの優しい友達や、生徒との距離が近く温かい先生方、そしてここまで育ててくれた両親など周りの人に支えられたかけがえのないものでした。だからこそこれからは、誰かを支えられる人間になりたいです。(高3 S.T)

